派遣にまつわる話題は、いろいろとあるでしょう。納得がいかないとしても、現状を変えることは難しいかもしれませんね。しっかりとした対策を個人のレベルで行なっていかなければならないのでしょう。派遣の立場もしっかりと考えて欲しいものです。彼らにも人権はあります。よく意見を聞くようにするとよいと私は思いますよ。
【新・関西笑談】宇宙にいる隣人を探して(3)
□兵庫県立西はりま天文台 主任研究員 鳴沢真也さん
■「地球も見られているかも」 望遠鏡のぞき不思議な気持ちに
−−西はりま天文台で実験しているSETI(地球外知的生命探査)はどんなものですか
鳴沢 私は人間が見ることができる光、可視光線を使った探査を日本では初めて始めました。日本最大の口径2メートル光学望遠鏡「なゆた」を使い、宇宙からのレーザー光線を観測するのがテーマです。
−−毎日の研究時間は
鳴沢 基本は午後1時から10時までですが、晴れていれば朝まで観測することもありますから、朝日とともに帰ることも珍しくありません。
−−家族とゆっくり過ごせませんね
鳴沢 小学1年の娘は私が寝ている間に登校するのでなかなか顔を合わせられません。以前、外出するときに、「行ってらっしゃい」じゃなくて「また遊びに来てね」と言われたことがあります。
−−幼いころから天文学に興味があったのですか
鳴沢 白黒テレビで月面を宇宙飛行士が歩くのを見て感動し、宇宙少年になりました。中学時代に読んだ天文学者、カール・セーガンの「COSMOS(コスモス)」という本にも感銘を受けました。
−−最初の望遠鏡は
鳴沢 小学4年のときにウエスト彗星が来たときにおやじが買ってくれました。口径6センチの安いやつだけれど、毎晩見て日記をつけていました。
−−宇宙にのめり込んだわけですね
鳴沢 銀河を眺めていると不思議な気持ちになることがありました。もしかしたら向こうにも天文少年がいて、私たちを見ているんじゃないか、と。そんな感覚で天体観測をしていたので、SETIをやりたいと考えていました。
−−SETIに携わり難しいことは
鳴沢 SETIで重要なのは、地球の人工的な電波と宇宙からの電波を区別することです。地球上の電波が絶対届かない場所はどこだと思いますか。
−−星の裏側でしょうか
鳴沢 一番いいのは月の裏側です。地球の電波が届かないので月の裏側にアンテナを立てれば観測場所としては最適です。また観測用の機械は冷やす必要があるので、マイナス約200度まで下がる月面は理想的です。
−−実現できるといいですね
鳴沢 なかなか遊んでやれない娘がうれしいことに宇宙に興味があって宇宙飛行士になりたいと言っています。娘が月に行き、私が娘に「アンテナもっと右、右」とか指令できたらいいなという夢をひそかに持っています。
−−SETIには協力者も必要ですね
鳴沢 多くのすばらしい先輩の指導もありますが、私にとっては平成19年に36歳という若さで亡くなった同僚の研究員、森淳君の存在が大きい。信念を貫き通す人で、一般の人が大勢訪れる公開天文台でSETIを行うのは意義のあることだと理解してくれました。机には彼の写真を置き、今も一緒に研究をしている気持ちです。(聞き手 高瀬真由子)
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【新・関西笑談】宇宙にいる隣人を探して(2)
□兵庫県立西はりま天文台 主任研究員
−米国で観測された「宇宙人」からの可能性がある電波はどんなものですか
鳴沢 1977年8月15日にオハイオ州立大で観測されました。すごく強い電波で、来た方向には人工衛星や飛行機、惑星探査機はなかったので地球人の電波ではないことは分かりました。しかもそれが(星と同じように地球の周りを回るように動く)日周運動をしていました。そのときの観測者は興奮して記録用紙に「Wow!」と書き込みました。
−−つまり「Wow!シグナル」は地球外から来た可能性が強いということですね。では「宇宙人」から送られたのでしょうか
鳴沢 残念ながら、その電波は1回しか観測されませんでした。科学で重要なことは再現性なので、1回だけでは発見とはいえません。
−−ところで、「宇宙人がいる」という根拠は何ですか
鳴沢 それはわれわれがいるからです。宇宙にある星は、われわれが見える範囲だけでも世界中の海岸に存在する砂粒の数より多い。そして、われわれがいるわけですから、よその星にいてもおかしくないということです。
−−中には地球と似た星もある
鳴沢 液体の水、つまり海があれば生物は、けっこう簡単にできると最近の生物学ではいわれています。ここでいう生物は、知的生物ではなく、バクテリアのような原始的なものですが…。
−−他の星に地球のような生物がいても不思議ではないわけですね
鳴沢 ただ、その生物が知性を持つまでに進化するかといえば、難しいという見方をする生物学者もいます。進化は複雑なので、知性を持つまでには偶然が偶然を重ねた結果じゃないと、たどり着けないんじゃないか、よその星では無理なんじゃないかというのが、多くの生物学者の意見ですね。
−−宇宙人はいるかもしれないし、いないかもしれないということですか
鳴沢 こればかりは探してみないと分かりません。ある先生に言われました。「議論するな、先に見つけちゃえよ」と。濁った池に魚がいるかどうか、岸辺では議論はできても、証明するには釣ってみないと分かりません。実際に探してみようというのが、私のコンセプトです。
−−天文学者の間で今、知的生命が存在する可能性が最も高いとみられている星はどこですか
鳴沢 「グリーゼ581」という星で、星座でいうと、てんびん座、距離でいうと地球から20光年の星です。
−−どんな星ですか
鳴沢 惑星がいくつか見つかっていて、そのうち2つに海がある可能性があり、ひとつが地球サイズです。最近「第2の地球が発見された」というタイトルで報道されました。生命体がいるとは言い切れませんが、他の星に比べたら可能性が高いわけです。(聞き手 高瀬真由子)
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