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グルーポンに代表される共同購入クーポンサービスを活用する老舗高級旅館やホテルが増えている。その中には、長野県軽井沢の老舗高級ホテルの万平ホテルや加賀山代温泉で100年続く老舗旅館のホテル百万石といった名前も見られる。
共同購入クーポンは、定価の50%OFF、60%OFFは当たり前。最大90%超ということもある。老舗高級ホテルの場合、安売りによってブランドイメージが損なわれる可能性もあるが、クーポンサイトにとっては「目玉」商品。ホテルによっては、そうそうあるチャンスではないようだ。
■売り出し、即完売の老舗高級ホテル
軽井沢の万平ホテルといえば、1894年に創られた亀屋ホテルが前身の、クラシックな佇まいの超高級ホテル。そんなホテルの宿泊券がリクルートが運営する割引チケットの共同購入サイト「ポンパレ」に登場した。通常価格10万3000円のコテージスイート(1〜4人の利用)が、50%OFFの5万1500円で売り出された。30組限定。すでに完売だ。
加賀山代温泉の老舗高級旅館の「ホテル百万石」の宿泊プランは、通常であれば1泊2食付2万5000円が実質60%OFFの9999円で、「トクー!ポン」で売り出された。
こうした老舗高級旅館やホテルが共同購入クーポンサイトを活用するケースは増えている。「トクー!ポン」を運営するクーコムは、「老舗や高級宿にかかわらず、稼働率が下がっているなかで、多くのお客様に足を運んでいただくことでリピートにつなげていく。そのことを実現したクーポンの仕組みは、理にかなっていると思います」と説明する。
ホテル百万石のケースでは、最近増えてきた中国人観光客が、尖閣諸島問題をきっかけにキャンセルが相次いだことで頭を痛めていた。その「穴埋め」として着目したのがこの共同購入クーポンだったという。
■低価格の「恒常化」懸念
前出の「トクー!ポン」で販売した老舗旅館や高級ホテルには、首都圏では栃木県湯西川温泉のホテル伴久や、群馬県水上温泉の水上高原ホテル200などがある。「安売り」とは無縁と思われていた老舗高級ホテルだが、その高級なイメージもあって、なかなか価格を下げられないでいた。それが景気低迷で悠長なことも言っていられなくなった。
その一方で、共同購入のクーポンサイトは大人気。あるホテルの関係者は「繁閑期の集客方法として試してみた」と話しており、クーポンサイトは人数や期限を「限定」できるので導入しやすいという。マーケティングの「ツール」としても考えているようだ。
半面、別の老舗ホテルの関係者は「低価格路線を続けていくわけではない」と説明。「さまざまなことを試してはいるが、何度もクーポンを使うようなことになると結果的に低価格が恒常化してしまう」と懸念する。
そうなると、「誰もが一度は泊まってみたい」老舗高級ホテルがクーポンサイトに頻繁に登場することはない。クーポンサイトとしては「目玉」商品になり得る、人気の老舗高級旅館やホテルをいかに呼び込むかが腕の見せどころといえそうだ。
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JTBが17日発表した2011年の旅行動向予測によると、国内旅行者数は10年見込みに比べ1.2%増の3億200万人と、5年ぶりに3億人の大台に乗る見通しだ。ただ可処分所得の減少に伴い、節約志向が進むとみられることから、旅行1回当たりの平均消費額は3万2200円(10年見込み比0.6%増)の微増にとどまりそうだ。
来年は、今年より3連休が3回多く、旅行しやすい日並びが需要を押し上げる。東北新幹線に続き、九州新幹線(鹿児島ルート)が来年3月全線開業することで、本州最北の青森と九州最南の鹿児島が脚光を浴びそう。世界最高の自立式電波塔「東京スカイツリー」が11年12月に完成予定で、東京の下町地域にも観光客が集まりそうだ。 一方、海外旅行者数は1730万人(同3.7%増)と2年連続で前年を上回る見通し。円高傾向が続く見通しで、旅行先での食事や買い物でメリットを享受できることが大きい。羽田空港の国際化や格安航空会社の就航拡大も後押しとなりそうだ。
方面別では羽田の発着路線が充実している韓国や香港など、東アジアが伸び、平均消費額は25万6000円(同1.9%減)と微減する見通し。
一方、訪日外国人は920万人(同5.7%増)と過去最高を見込んでいるが、政府が10年の達成を目指してきた1000万人には来年も届かないとした。
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