カード一枚でキャッシングできるのは、はたしてよいことだろうか。こんなに簡単にお金を借りることができるなら、人間は我慢をしなくなるのではと、老婆心ながら心配になるほどだ。昔はほしい物があっても、お金がなければ我慢したり、一生懸命貯めたのだけれど。今ではその逆かもしれない。キャッシングして先に物を買って、そのお金を返すために懸命に働くのかしら。
総合美術展として県内最大の「第60回県芸術祭・創立60周年記念美術連合展」が12日、富山市新総曲輪の県民会館で始まった。16日まで。入場無料。
日本画家▽洋画▽彫刻家▽工芸作家▽書道▽写真−−の6連盟を総括する県美術連合会(萩中幸雄会長)が毎年秋に開催。今年はベテランから若手までの新作553点を展示している。60周年を記念して、過去10年間に亡くなった美連役員16人の遺作も並ぶ。
うち書道部門は154点。東日本大震災を受けて被災地へエールを送る内容の作品が多く、県書道連盟委員長の経澤菁汀さん(魚津市)の近代詩文書作品「青い鳥」は今年の青少年美術展の目録に掲載された県立富山高2年、山崎直美さんの鮮烈な詩を、黄色の越中和紙の中で生き生きと表現。連盟副会長を務める江幡春濤・毎日書道展審査会員(同)の作品「鳥の消えた町」は、東京電力福島第1原発事故の影響で誰もいなくなった町の悲しみをしっとりとした墨色で書き上げた。
初日は開会式の後、各連盟の委員長による作品解説や富山出身の鉛筆画家、木下晋さんの美術セミナー「今を生きる」などがあった。13、15両日午後1時から出品作家によるギャラリートークも。一部の作品は、23〜27日に魚津市の新川文化ホール、来年1月7〜22日に砺波市美術館を巡回する。【青山郁子】
11月13日朝刊
【関連記事】
NIE:教育に新聞を 「賛成」「反対」記事で討論−−富山の杉原小・中学校 /富山
「七人の画客」展:富山大院生ら15日まで、販売も /富山
山崎賞:今年度、渡辺佑基さん /富山
てまり桜:世界に一本、絶やさない バイオで増殖成功、高校生の努力実る /富山
県立中央病院:小児外科を新設 富山市民病院の医師移籍 /富山
県内球児のレベルアップを目指す県高野連の強化招待試合が12日、富山市下飯野の市民球場アルペンスタジアムであった。招待校の智弁学園(奈良県)が秋季富山県大会の優勝校、富山商を7−2で破った。
今年の秋季地区大会でも県勢3チームは初戦で敗退するなど、低迷が続いていることから、県高野連の強化策の一環として実現。有数の強豪校、智弁学園と県秋季大会3強との練習試合が実現した。
智弁学園は春夏通算23回甲子園出場。今夏も8強に進出し、秋季近畿地区大会ではエース青山大紀投手を中心にした堅い守りと粘りで優勝した。この日は小坂将商監督ら25人が来県。青山投手はけがで登板せず、小野耀平投手が先発。二回に2点を先制されたが、四回に逆転すると継投で富山商打線を抑えた。
◇午前に不二越工、午後は砺波工と−−智弁、きょうも対戦
智弁学園は、同球場で13日は午前9時から不二越工、正午から砺波工と対戦する予定。その後、県少年硬式野球協会の東西対抗戦もある。いずれも入場無料。【青山郁子】
11月13日朝刊
【関連記事】
秋季高校野球:智弁学園が天理降し初優勝…近畿大会
秋季高校野球:近畿は奈良勢決戦に…史上初
秋季高校野球:敦賀気比が12年ぶりの優勝 北信越
出場校コラム:この一瞬 バントはしないぞ 止めないで三塁コーチ!
出場校コラム:注目選手紹介 好投手、強打者が粒ぞろい
第90回全国高校サッカー選手権県大会は12日、富山市南中田の県総合運動公園で決勝戦を行い、富山南が2−1で強豪、富山第一を破り初優勝した。
富山南は12月30日、東京都の国立競技場で開幕する全国大会に出場する。組み合わせ抽選は今月21日。【青山郁子】
11月13日朝刊
【関連記事】
NIE:教育に新聞を 「賛成」「反対」記事で討論−−富山の杉原小・中学校 /富山
「七人の画客」展:富山大院生ら15日まで、販売も /富山
山崎賞:今年度、渡辺佑基さん /富山
てまり桜:世界に一本、絶やさない バイオで増殖成功、高校生の努力実る /富山
県立中央病院:小児外科を新設 富山市民病院の医師移籍 /富山
◇大事にしたい義理人情
「自分のお客さんが津波の被害に遭ったら……。売薬やめて、トラックの運転でもせんにゃね」。売薬さんの山田武志さん(43)=上市町=は茨城、山形県の顧客を抱えるが、茨城の主な得意先が海から離れた西側に集中していたため、津波の被害は少なかった。しかし、大震災の怖さは津波だけではなかった。
震災から半年たった今秋、1年ぶりに顔を合わせた茨城のお客さんが愚痴をこぼした。「レタスが安くて売れんで、出荷を見合わせた。春はさっぱりだった」。山田さんは今年の春、大震災後の交通網の混乱などで約400軒の顧客を訪問できなかった。顧客の多くは野菜農家。地震や津波の被害が無くても、福島原発事故で放射能による風評被害は避けられなかったのだ。兼業農家の山田さんは「『大変でしたね』くらいしか言えんちゃ」と表情を曇らせた。しかし、野菜の相場は回復しつつある。それが自分のことのようにうれしい。
測量会社のサラリーマンだった山田さんが売薬さんになったのは94年。売薬さんの父幸男さん(72)が「得意先で、『息子は後を継がないのか』『あんたの代で終わるならほかともお付き合いしないとな』と言われた」とこぼしたのがきっかけ。当時20代の山田さん。「いずれ後を継ぐなら40、50歳になって『息子です』って回るより、若いうちの方がいい」。祖父から続く3代目になった。
一方で、時代の変化の足音も聞こえる。営業地域の過疎化、売薬さんの高齢化、後継者問題−−。あるお得意先でのことだ。ひいきにしてくれたおばあさんが亡くなり、山田さんは冥福を祈って、香典を供えた。しかし、息子さんからは思いがけない言葉が返ってきた。「今後はやめてくれ」。義理人情が支えた先代までとは何かが違っていた。
川に落とした自転車を総出で拾ってくれた村人。風呂に入れた息子の結婚式に呼んでくれた得意さん。地域の「親分肌」の家に泊めてもらうと、たとえ話が下手でも、あの家に泊まる薬屋さんなら間違いないと思ってもらえた。そうした地域の絆は消えつつある。さらに今は、身近なコンビニやドラッグストアで薬が気軽に買える。配置薬のありがたみは薄れている。
それでも、山田さんは義理人情を大事にしたいと考えている。同じ農家として風評被害に苦しむ顧客の心情に寄り添った。世の中がどんなに便利になっても、顧客の心にまで寄り添えるのは何度も顔を合わせる売薬さんならではだ。
得意先で薬の入れ替えをしている横で、山田さんの似顔絵を描いてくれた子供がいた。山田さんはその絵を今も大切に持っている。「その子が大きくなったら見せてあげようと思ってるちゃ」。山田さんは今でも営業に向かう時は昔ながらの柳行李を背負っていく。柳行李の中身は薬だけではない。【大森治幸】
11月13日朝刊
【関連記事】
塩釜:港町公園で「復興の鐘」除幕式
SL:「宮城・石巻復興号」走る 沿線の住民らから歓声
米ハリウッド:「エイガフェスト」始まる 震災記録も上映
東日本大震災:避難先の京都で芋煮会 子供たちに笑顔
東日本大震災:祖父が残した福島の休耕田 復活へ挑む
いまはキャッシングが簡単にできる
2010
18
December
18
December
0 Responses to Lectus Quis Pretium Iaculis Mauris
Feed for this Entry0 Comments
There are currently no comments.